

「ドル円が60円の円高になるより120円に戻る方が現実的だよな」FX取引の仕組みを理解しはじめた父は、投資家としての嗅覚がさらに研ぎ澄まされてきたようです。
確かに、現在「円」の価値は稀にみる高値圏を推移していますが、このまま一方的に円高が加速すると考えるのはあまり現実的ではないような気がします。
ただ、FX取引では「円高へ向かう」と判断される場合には、売りから入る=外貨を売って円を買うというポジションをとり、円高で為替差益を得ることも可能です。
輸出企業は業績が為替に大きく連動し、円安が利益をもたらし、円高が業績を悪化させてしまいます。
金融商品でも、外貨預金や為替の変動が基準価額に影響する投資信託では、円安になれば利益となりますが、円高時はパフォーマンスが悪化するのが一般的です。
でも、FX取引ならば、円高時も利益を得ることができるのですから、外貨建て金融商品のリスクヘッジとしても存在感を発揮します。

また、外貨を保有することが生活防衛の一手段となることも念頭におきたいものです。株式市場では一般的には歓迎されない円高ですが、食料や資源の大部分を輸入に頼っている日本にとって「円高」は決してマイナス要素ばかりではありません。
逆に円安が進めば、輸入品は高騰し、輸入食材やガソリン価格も値上がりします。現在、90円付近にある米ドルが再び1ドル=120円という日が来れば、生活コストは2〜3割上昇しても不思議ではありません。もしかしたら「プチインフレ」なんていうご時世が、この日本に再びやってこないとも限らないのです。
海外から輸入される高級ブランドのショップや輸入食材を取り扱う店でも、為替の変動により値札が貼りかえられるという時代です。普段は指標としか見ていない為替も、私たちの生活には切っても切れない密接な関係にあるということを改めて考えてみてはいかがでしょう。
また、外貨預金で1万ドルを保有する場合、円をドルに替える時に1万円程度(TTSレート)、ドルを円に戻す時も1万円程度(TTBレート)と合計2万円程度の手数料が必要になりますが、FX取引なら往復でも一般的には1万通貨あたり数百円程度の手数料のみ。投資信託のように保有期間中のコスト(信託報酬)も必要ありません。証拠金取引なので、わずか3万円程度の資金を預けるだけで1万ドルの米ドルを買い建てることも可能になります。
FX取引のもう一つの魅力が通貨の金利差によって発生するスワップポイントです。現在は世界的に景気が悪化しているため、各国とも政策金利を引き下げて金融緩和を行っています。ただ、その中でも、日本の金利は低水準にありますから、円を売って金利の高い通貨を買うことで発生する金利差を日々のスワップポイントとして得ることができるのです。
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次回は大阪証券取引所が開設した「大証FX」ならではの魅力に迫ってみたいと思います。
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