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男性客をどう取り込んでいくか
【吉原社長】私も42歳で美容師をやめているので、7年、8年現場でやっていないんですね。もし、現場に戻るとしてももう若い女性を相手には絶対できないですよ。
さきほどの親子くらい年齢が離れていることに加え、体力がない。若い女性には、カラーしたりパーマしたり、カットしたり、ともかく仕事の総量がすごいんですよ。
2時間の間にそれだけのことをして、お金もそれなりにいただけるかもしれないけれど、それだったら男性を3人カットしたほうがいいですね。
カットを丁寧にして、シャンプーとブローで約40分。毎月いらっしゃって料金が4000円だとすると年間で5万円近くになります。
女性のお客様は1年で何回来店されるかというと、パーマもカラーもして、1回あたり1万円をかける女性客も年間だと3回から4回しかいらっしゃらないんですね。年間3万円から4万円です。一人のお客さんの売上げでいえば男性の売上げの方が高いんですよ。
「AMG」ではシャンプーアンドカットアンドスパ、いわゆるマッサージというのが基本になっていて、シェービング、デトックス、カラーなどのオプションがあるんですが、シェービングを依頼される方は2割しかいないんですね。
【SW】顔剃りの需要はないのですか?
【吉原社長】今の男性は、そういうことに価値を求めていないようですね。それよりも頭皮のケアや眉カットの方が多い。
今、床屋さんの平均年齢は53歳から54歳。ということは、あと10年程度で床屋さんは激減します。全国で理容の免許を取る人は毎年1500人しかいません。1都道府県当たり30人から40人しかいないということになります。また、男性の人が求めるメニューも変わってきています。
私たちの業態にとってこうした大人の男性をどういうふうに取り込んでいくかということはすごく大事だと思っています。同時に美容に携わっていたい技術者がそこで求められるというわけです。
【SW】今後、規模の拡大を目指してのM&Aなどのお考えはありますか?
【吉原社長】想定はしていますが、私たちから持ちかけるということはほとんどありえないですね。相手から相談があった時には、事情をお伺いして、うちとシンパシーがあるかなどを確認し、デューデリジェンス(相手先の調査)をして検討をするということはあります。
例えば従業員の保険はちゃんとあるとか、経理の担当者がしっかりしているという会社なら検討をさせていただき、その結果、じゃあご一緒しましょうねと、いうことになりますがそうでない会社も多いんですね。
ただ、引退の方法としてのM&Aというのは可能性があるのかなと思っています。オーナーが10軒美容室を持っていて、引退をする時、社員は会社を買えないけれど、社員のためにもなんとかしなきゃいけない。そうすると会社を引き受けてくれる母体がないといけませんね。ではそうした会社を引き受けてくれる母体がなんだという時に、たとえば遊技場を経営する会社が買ったり、IT会社が買ったりするところもあるわけですが、美容室は美容業界が分かった人が買収してあげないと社員が幸せになれないと思っています。そう言う意味での受け皿でありたいなという思いはありますが、うちから声をかけてどうですかということはあまり考えていません。
10年、20年、30年というスタンスで社会貢献がしたい
【SW】社長が一番うれしいのはどんな時でしょうか?
【吉原社長】やはり従業員がちゃんと成長してくれていて、感謝をされる時が一番うれしいですね。例えば3.4年前に入った従業員がオーナーになって、ヨーロッパに一緒に撮影に行った時に「私もここまでになれました」と、そうかあの子がここまでになったかという、人の成長を感じられるときが一番うれしいですね。
【SW】今後かなえたいと思っている夢があれば教えてください。
【吉原社長】企業として、美容業で利益を得て、会社としても成長させてもらっているのですが、何か社会的に貢献できることを従業員とともにやっていきたいと考えています。
例えばアジアの教育のお手伝い。ただお金をバンと出して学校を作るということではなくて、人材育成がぼくのテーマなので、おこがましいのですが、その国の人材育成ということに対して10年、20年、30年というスタンスの中で、協力するような社会貢献ができれば一番いいのではないかと思っています。
従業員とともにそれを目的の一つにして、一所懸命働いて、同時に、こんなこともできたよねと一緒に楽しむような、分かちあえるような目的をもった、そんな企業でありたいと考えています。
【SW】海外進出は考えていますか?
【吉原社長】今、ロンドンにアッシュブランドの提携サロンが2軒あります。ニューヨークにも出したいとか、パリのシャンゼリゼにも出したいとか、東ヨーロッパに友達がいるので、そこに出したいとかいろいろありますけど、法律など諸事情があって、海外で儲けることは難しいんですね。
ぼくはあくまでも美容師の仲間作り、人間的なチェーンを作っていきたいと考えています。
オーストラリアのメンバーがいたりヨーロッパのメンバーがいたり、アメリカのメンバーがいたり…。そういう人たちに日本に来てうちのコンテストに参加してよとか、そういう形のことをやりたいですね。
【SW】最後になりましたが、個人投資家のみなさんにメッセージを。
【吉原社長】うちの会社は年間40%、50%あるいは200%成長する会社ではありません。M&Aで一時的に20%、30%成長することはあるかもしれませんが、基本的には10%、15%の成長をコンスタントに10年続けていくつもりでやっていますので長期的に見ていただきたいと考えています。
あくまでも人材を育成して、コツコツお客さんと接して、ファンを作っていってというのが私たちのビジネスなんです。
ただそこに「美と健康と若々しさ」を中心に周辺ビジネスが絡んでくる可能性はあります。シャンプーやトリートメントの物販や、一緒に組んだところと、ビジネスのパイを広げていくということはあるかもしれません。ただ、基本的なビジネスの枠としてはそんなに急激に大きくなる商売ではありません。
逆に、長期的に考えていただければ大きく失敗するような商売でもありません。景気悪くなったから、パーマを控えようということはあるかもしれませんし、少し来店期間を延ばしたりすることはあるかもしれませんが、急にお客さんがまったくいなくなるということはありません。
長い目でおつきあいいただければと考えています。
また、株主の理想の形の一つは、お客様としてもお店にいらっしゃっていただく、そして、同時に株主にもなっていただいているということかなと思っています。
【SW】ありがとうございました。(了)
インタビューを終えて
同席した当社のスタッフは実は「アッシュ」の武蔵小杉店の「お客様」です。彼女を担当する技術者の方の名前を聞いて、吉原社長は、「ああ、A君ね。彼はその前は○○店にいたんだよね」、と目を細めてスラスラと。のれん分けという革新的なシステムの導入の根本には、そうした一人ひとりの美容師への気配りがあるようです。アルテ サロン ホールディングス強みは吉原社長がさまざまな立場から業界を見てきたことではないかと思います。(T)
プレゼント!
聞きたい!あの注目企業の社長に独占インタビューのアンケートにお答えいただきありがとうございました。
抽選の結果、株式会社アルテ サロン ホールディングス様からご提供いただいた「アッシュのオリジナルシャンプーとトリートメントのセット」 の当選者の方々は以下の通りです。
tuyoshiさん(岡山県)、 小春さん(奈良県)、 tomikoさん(長崎県)、 butlerさん(東京都)、kuroさん(愛知県)
たくさんのご応募ありがとうございました。
株主優待
| 1株以上 2株未満 |
イ. 3,000円の優待券(3,000円優待券1枚) ロ. Ashオリジナルシャンプー(100ml)2本、トリートメント(100mg)1本 ハ. 横浜元町 近沢レース店のオリジナル・インテリアレース のいずれかを進呈 |
| 2株以上 10株未満 |
イ. 6,000円の優待券(3,000円優待券2枚) ロ. Ashオリジナルシャンプー(600ml)、トリートメント(600mg)各1本 ハ. 横浜元町 近沢レース店のオリジナル・インテリアレース のいずれかを進呈 |
| 10株以上 20株未満 |
イ. 9,000円の優待券(3,000円優待券3枚) ロ. Ashオリジナルシャンプー(600ml)2本、トリートメント(600mg)1本 ハ. 横浜元町 近沢レース店のオリジナル・インテリアレース のいずれかを進呈 |
| 20株以上 | イ. 15,000円の優待券(3,000円優待券5枚) ロ. Ashオリジナルシャンプー(600ml)3本、トリートメント(600mg)2本 ハ. 横浜元町 近沢レース店のオリジナル・インテリアレース のいずれかを進呈 |

a. 優待券に関して
利用可能店舗:株式会社アッシュ及び株式会社ニューヨーク・ニューヨークのチェーンサロン
有効期限:1年間
b. 横浜元町 近沢レース店のオリジナル・インテリアレースに関して
所有株式数の区分に応じて、ドイリー(小型の敷物)やテーブルセンター等を進呈いたします。
基準日:毎年12月末日
プロフィール
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