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美容師のモチベーションをアップする
【SW】持ち株会社と傘下の会社との関係はどういうふうに考えていますか?
【吉原社長】経営主体が「アルテ サロン ホールディングス」で、みんなは好きなことをやっていいよ、と。私たちの業界は2〜3年でものすごく変わっていきますからそういうフレキシブルなものがないといけないと思っています。
【SW】業界も変わっていきますが女性のニーズもどんどん変わっていきますよね。流行の髪型も、カラーもどんどん変わっていく中で技術や流行の教育なども本部として行っているのでしょうか?
【吉原社長】うちは年3回ヨーロッパにフォトセッション(撮影)に行きます。この写真も先日、ポーランドで撮影したものです。クリエイティブなことをたくさん経験しないと美容師さんはなかなか育ちません。この写真の髪型にするための技術が必要かと言えば、普通はここまではいらないんですよ。しかし、そういう技術を知っていることで千差万別のお客さんに対応できるようになります。
そういう教育は積極的に行っています。
この写真は当社で行っているヘアーコンテストですが、日本一あるいは世界一といわれる水準のコンテストをやっています。そういうことが仕事へのプライドにもなります。研修の充実なども含めこうした教育の機会をたくさん作っています。
【SW】本部からの支援や教育は美容師さんのモチベーションの向上にもつながる話ですね。
【吉原社長】少子高齢化が進んでいることで、美容業界もさまざまな課題を古い体質のままではカバーできないような状態になってきていると思います。
美容師の資格を取るためには2年間、美容学校に行く必要があります。授業料は300万円くらいかかります。普通の家庭でその学校に行かせるのというのは結構たいへんです。
それだけのお金をかけて親は学校に行かせるので、当然、親は就職が心配になりますよね。就職した後、給料明細を見ると社会保険控除も入っていない、個人事業主だから健康保険は国民健康保険。そんな会社がいっぱいあります。
親にしてみるとギャップがあるんですね。大切な子供に授業料を払って資格をとって、就職させるわけですから。
業界にとっても会社に体力があってしっかりしていないと選別されることになってしまいます。美容業界も体質改善を迫られています。うちはその中のトップを走っていますからさまざまな取り組みをする必要があるのです。
【SW】美容学校との関係も良好になりますよね
【吉原社長】そうですね。今、全国で100校くらいとおつきあいがあるのではないでしょうか?
【SW】ライバル企業はどんなところがあるのですか?
【吉原社長】国内では美容業界では年商が100億を越えている、同じくらいの規模の企業が4つあります。
世界を見るとアメリカには1万店舗、年商3000億円のレジスコーポレーションという会社があります。そういうところまで目指したいなと考えています。
アルテ サロン ホールディングスの強みとは
【SW】貴社の強みを教えてください
【吉原社長】いろいろなパターンを作ることができるということですね。のれん分け型の「アッシュ」、「ニューヨーク・ニューヨーク」もあり、加盟店型の「スタイルデザイナー」もあります。それをリージョン(地域)分けしてそのタイプの違った業態で市場に打って出る、コントロールをすることができるというのが、私たちの強みです。
また、私たちはお客さんを呼ぶことができる。スタッフを集めることができる。そこも強みだと思います。
美容師さんから見ると「アッシュ」や「ニューヨーク・ニューヨーク」は店長を3年から5年やっていればそのまま譲ってあげるよということですから、資金はいらない。
「スタイルデザイナー」の場合も美容師さんにとっていいところはいろんなメリットがお店を作る時にあることですね。内装などを安くできたり、資金がきちんとついています。
【SW】技術者の中には経営者になりたい人ばかりではないですよね。そうした方々にはどんな対応をされているのですか?
【吉原社長】入社後に美容師としての明確なライフプランを描くことができます。
経営者になりたい人はもちろん、マネージャークラスで店長にはならなくても教育者として生きていきたいという方、55歳までともかく仕事がしたいという方、そうしたいろいろなパターンが選択可能です。
例えば40代になった美容師さんが、経営者にはなりたくない、美容師でいいんだと思っても、実は若い女性に対応できなくなるんですよ。
【SW】そうなんですか?
【吉原社長】お客様が20歳の女性だとすると、もう親子じゃないですか。
40代になった技術者がオーナーでもない、店長でもないという状況でお客さんと接するとどういう現象が起きるかというと、若いお客様がいなくなるんです。若いお客様はやはり自分に近い年齢の方に担当してもらいたいんですね。
では、40歳で美容師やめて転職するというとではなく、美容の世界に携わっていたい、そうするためには客層を変えるしかないんです。
自分よりなるべく上の人を狙っていく。それからもう一つは男性客を中心にやっていくということですね。
私が「AMG」を作った理由にはそういうこともあるんです。美容師さんは女の人をやらなければならないという先入観がありますが、そうじゃなくて、男性相手でもちゃんと仕事ができるんですね。
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