
| 2009年04月27日:【山田章子の今週はここに注目】 「株式投資は楽しい!」と言える日がくることを願って… |
「昭和の日」を皮切りに、黄金週間がスタート! 日並びの良さに加え、今年は全国的に天候にも恵まれるそうです。定額給付金やETC割引など景気対策の恩恵も後押しし、「黄金週間」の名に相応しい賑やかな休日が期待されます。一方、株式市場でも本格的に企業決算の発表がスタート。米国でも月末にリミットを控えたクライスラーの再建計画、金融機関が怯えるストレステストの詳細、1−3月期のGDP速報値とイベントは後を絶ちません。GMの今後や豚インフルエンザの動向も市場関係者にとっては大きな懸念材料です。すでに日本企業の決算は、前期・今期予想共に悪化が既定事実として定着しており、株価にも織り込まれているはずですが、機関投資家の売買高が減少する環境下、不確定要素をいくつも抱える海外要因に大きく振り回される可能性も…。反面、個人投資家の参加が増えれば、インフルエンザへの危機感から医薬品やマスク関連銘柄ばかりが盛り上がる一極集中相場も想定されます。望ましいことではありませんが、株価踏固めの循環相場が続く現在のマーケットにとって、これも新材料に違いありません。
ただ、需給の改善はハイテクや車、不動産関連にも指標として少しずつあらわれはじめています。これらが風下へと向かう日も遠くはないでしょう。どの段階で本格回復と捉えるのかは個々の判断にゆだねられるところですが、生活感覚を重視した銘柄選びを基本にする私が注目する指標は、米国企業の行方ではなく休暇を満喫する人々の動向です。イベント会場やレジャー施設が賑わえば、日本の景気底上げに期待を持つことができます。成田空港など空の窓口に行列ができれば「消費は、なるべく国内で…」と願いつつも、内向きだった人々の意欲が外へ向かいはじめたことを嬉しく感じたりもします。反面、高速道路の渋滞や事故が相次げば、早急を意識しすぎた景気対策への不信感へとつながる懸念も捨てられません。個別では、この間、どんなプレイスポットが賑わうのか、どんな流行が生まれるのか…こんなところにも投資のヒントは隠れているはずです。
たとえば、ETC利用者への割引でにぎわいを見せたETC市場。株式市場では、車載機製造の電気メーカーや駐車場関連ばかりが注目されていますが、今、車載器を取り付けたばかりの知人によれば、ETC用カードが手元に届いていないため、今回のGWにはETCが利用できないと言うのです。なんでもカード発行会社には想定外の特需効果で、カード発行が間に合わないケースもみられ、普段は数日で発行されるはずのETC専用カードが2〜3週間待ちとなっているのだとそうです。そう、ETC車載器を取り付ける車が増えれば、必然的にETCカードの利用者が増え、結果、クレジットカード会社にも恩恵がめぐってくるのです。そうなれば、これまでクレジットカードを頻繁に利用してこなかった人も、これを機に、カード決済の頻度がアップするかもしれません。自分の生活や周りの人々を少し観察するだけで、こんなヒントに気付くこともあります。こうした環境変化の「芽」をどのタイミングでどんな投資法に活かすのか…そこが投資家としての腕の見せどころではないでしょうか。
今後の株式市場には、まだまだ疑心暗鬼の部分も隠せませんが、1日20万人も人口純増が続いている地球の現状と、なかでも発展目覚ましいアジア地域の拡大を目にすれば、おのずと日本経済の明日にも希望を持てるようになります。グローバル化が進む世界経済で存在感を示すためには、国も企業も私たち投資家も、まだまだ努力を怠ることはできません。
日経平均株価18,000円でスタートしたこのコラムに長らくお付き合いくださった皆様と、もう一度「株式投資は楽しい!」と言える日がくることを願って…。
2009年4月27日
生活経済ジャーナリスト 山田章子
山田章子 プロフィール
山田章子(やまだあきこ)生活経済ジャーナリスト・ファイナンシャル・プランナー
美味しいモノと綺麗なモノが大好きな、かに座・AB型。
趣味はゴルフ、着物、お料理そして投資!
■著書:素敵な株の見つけ方「ぱる出版」
■雑誌:オール投資「わたしが歩けばネタにあたる」「アキコの株友メール」連載中、その他エコノミスト「投資の達人」、マネージャパン、日経マネーなど
■新聞:中日新聞・東京新聞「家計最前線」を連載中
■セミナー:「わたし流投資スタイル探し」「素敵な株の見つけ方」
■ラジオ:マネーライフ21、山田章子のヘソクリニック等(2000年9月〜2004年10月)
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