
| 2007年11月19日:【山田章子の今週はここに注目】 気になる不動産投資関連への貸し渋り |
先週は、わたくし飛騨の奥地へ引っ込んでおりました。
毎回、私が相場を監視していないと株価が暴落するというジンクスが続いておりますが、先々週末の時点で日経平均株価は6日続落している最中。テクニカル的にも「底」を示唆していたため「留守にするので、今週は売りですよ〜」と声を大にして公言する勇気もなく…。今回で、嫌なジンクスからも解放されることを密かに望んで旅立ったのですが、山を降り、北陸の町で証券会社のボードを確認すると年初来安値を更新しているではありませんか!またしてもジンクス健在でした(涙
先週の流れを引き継ぎ、今週も相場は悲観的に見られているようです。ただし、株価は既に割安水準ですので、為替や海外要因などに変化が生じれば、変動率は大きくなりそうです。特に米国では20日が住宅着工件数、21日には失業保険申請件数などの発表があり、22日は感謝祭でお休み。国内では19日に大手金融機関の中間期決算、21日は10月の貿易統計の発表、23日には休日ということもあり、活発な取引は期待できませんが内外共に流動的な相場となりそうです。
中でも、19日に発表となる大手金融機関の中間決算が気がかり。今回は、サブプライムローン問題に絡む損失が焦点と噂されていますが、個人的には、ここ数ヶ月、一部で噂されている不動産投資関連への貸し渋りによる収益の悪化が気になっています。港区など都心の人気地域では不動産価格が高騰し、その影響を懸念する金融庁からのお達しで、投資目的の不動産売買に関わる金融機関の審査が厳しくなっているという現場の声を耳にする機会が増えてきました。中国や米国の本格的な不動産バブルと、ここ数年の日本の不動産市況とは、性質が異なるため、金融機関による地域限定の貸し渋りは、一時的なものであると楽観視していますが、今期の収益に何らかの形で影響する可能性は否めません。さらに、今後は、改正建築基準法の影響による実需の落ち込みも、住宅ローン市場へ影を落とすことが想定されますので、今後の動向をしっかり確認しておきたいところです。
不動産市況の悪化や米国の低迷が景気や株価の重石となっている反面、世界では原油や原材料の高騰からインフレを警戒する声が高まっています。これまでの「インフレ」は、新興国や経済発展の著しい一部の地域に限定されたものでしたが、先進国の生産拠点を人件費の都合で新興国へ分散してきたツケが、今、世界同時インフレへとなって私たちの生活を脅かしはじめています。
家計の収入に著しい改善が見られない状況下での、値上げには厳しいものがあり、製造業などでは価格転嫁とコスト増の狭間で苦戦している企業が多いようですが、下半期は円高による仕入れコストの緩和とこれまでの価格転嫁が収益を支える企業も見られそうです。
総合肥料大手のコープケミカルは、20年3月期連結業績予想の上方修正を発表。円安と原材料価格の高騰でこれまで行ってきた大幅な製品価格への転嫁が功を成し、下期の円高で収益がさらに引き上げられる可能性も浮上してきました。
山田章子 プロフィール
山田章子(やまだあきこ)生活経済ジャーナリスト・ファイナンシャル・プランナー
美味しいモノと綺麗なモノが大好きな、かに座・AB型。
趣味はゴルフ、着物、お料理そして投資!
■著書:素敵な株の見つけ方「ぱる出版」
■雑誌:オール投資「わたしが歩けばネタにあたる」「アキコの株友メール」連載中、その他エコノミスト「投資の達人」、マネージャパン、日経マネーなど
■新聞:中日新聞・東京新聞「家計最前線」を連載中
■セミナー:「わたし流投資スタイル探し」「素敵な株の見つけ方」
■ラジオ:マネーライフ21、山田章子のヘソクリニック等(2000年9月〜2004年10月)
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